人魚は女性だけじゃない⁉
男の人魚はマーマン。では、女の人魚のことを何という?
これは以前、とあるクイズ番組で出題された問題です。何の変哲もない問題ですが、私はこれを聞いた時、強い衝撃を受けました。そこには、今まで想像していなかった事実が含まれていたからです。
男の人魚も存在する!?
『人魚姫』や『赤いろうそくと人魚』など、物語に出てくる人魚は女性ばかり。髪が長くて、貝殻の水着をつけていて、尾びれを揺らめかせては波間をすいすい泳ぐ。そんなイメージしかありませんでした。なのに、男?もしかして、問題が間違っていたんじゃないのとすら思いました。
そこで、『大辞林』を調べると…「上半身が人間(多くは女)で、下半身が魚であるという想像上の動物」。
ということは、少しは男もいるということですよね。テレビがそう簡単に偽情報を流す訳がない。やはり間違っていたのは私のようです。
何となくわかったつもりになっていても、実際には知らないことも多いもの。人魚の世界にも、まだ隠されいることがあるかもしれない。さらに人魚に気を引かれた私は、図書館に行きいろいろと調べてみました。そうしたら、ありました。もっと衝撃の事実が!
上半身は魚で下半身は人間⁉
図書館にあるたくさんの本の中で、私にさらなる衝撃を与えたのは一冊の雑誌でした。その中での人魚の説明は次のようなもの。
人魚とは
人魚と魚の中間の形態を有する架空の動物。多くの場合、上半身が人魚で下半身が魚であるが、逆の例もある。
(『國文學』第39巻12号~古典文学動物誌より~)
つまり、人魚の中には上半身が魚で下半身が人間バージョンのものもいるということ。想像しただけで可愛くない。おぞましい。というより、それって人魚じゃなくて魚人と言った方がいいような…。
ところで、上半身が魚ということは、逆バージョン人魚には腕の代わりにヒレがついているんですよね。それって何かと困らないのでしょうか。
絵本などで見かける人魚は貝殻の水着を着たものが多いです。けれど、水着を作るのも調達するのも大変そうだし、人間の下半身のままで裸で泳ぎ回るというわけにもいかないでしょう。海藻の近くでグルグルと回転しながら泳いでパレオのように巻き付けるのなら可能性があるかもしれませんが。
逆バージョン人魚はどうやって生活をしているのだろうか?
こちらも図書館で調べてみましたが、さすがに答えは見つかりませんでした。けれど、それも当然かもしれません。そもそも、人魚は空想上の動物。はっきりした答えなど存在せず、百人いれば百通りの答えがあってしかるべきなんでしょうね。