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うちの猫が慢性腎不全になりまして……

2023年1月22日

以前、猫は腎臓病にかかりやすいときいたことがあります。高齢になればなるほど、そのリスクも高まっていくのだとか。

初めてそれを聞いたときには、「そうなのか」と思いながらもどこかで他人事のように感じていました。その頃は、実家で飼っている猫もまだ若かったからです。

けれども、ついに他人事では済まされなくなってしまいました。

(注:冒頭の猫の写真はうちの猫ではなくフリー画像です。)

すべては食欲不振から始まった

実家で飼っている猫も御年15。

元気いっぱいだった我が家の猫も、一昨年は初めて病院に通うという経験をしました。

これからは体調のことにも気をつけてあげないといけないなぁ

そんなことを思ってから一年とたたずして、その日はやってきました。

母親からのSOS~猫がごはんを食べない~

ある日のこと、仕事から帰宅すると一本の電話がかかってきました。

「最近、猫があんまり餌を食べへんねんけど病院に連れて行ったほうがいいかなぁ」

それは母からのSOSで、実家の猫の体調不良を告げるもの。電話からわかった状況は次のようなことでした

数日前までは普通に食べていたのに、食べてもすぐに吐くようになった。そのうちに食欲がなくなって、今日はほとんど食べていない

その代わりにお水をたくさん飲むようになった。けれども、水分を取っている割にはトイレの回数が減った

まったく食べないだとかトイレに行かないであれば、すぐに病院に行った方がいいと伝えたでしょう。

けれども、食欲不振とはいえどもほとんど食べていないのは今日だけのようだし、おしっこも量が減ってはいても出ているようです。何がなんでも今すぐに病院に行ったほうがいいかと言われれば判断に迷います。

この日はすでに夜になっていて、病院もそろそろ閉まる時間。とりあえず明日まで様子を見て、明らかに異変があったら病院に連れていくことになりました。

大変!猫が階段を上れなくなった!

翌日のこと。昼休みにスマホのチェックをしていたら、母から再びの着信が! 嫌な予感しかありません。

猫が水を飲みに行くときによろよろしている。階段を数段しか上がれなくなって、抱きかかえてあげないといけない。今日も餌を食べない。

すぐに病院に連れて行って!

詠山依麦子えいえむ
詠山依麦子えいえむ

あまりの凄まじい状況に、私はただただ驚くことしかできませんでした。

後々になって聞いたところ、この数日前から少しずつ猫は痩せてきていたようです。家の中での移動も大変になって、少し歩くと寝転んで休憩することもあったとか。

私の側からは直接に猫の様子は見えないので、以前のような健康体のままでこの数日だけは食欲がないと思い込んでいました。まさか、こんな事態になっていただなんて!

うちの猫は慢性腎不全でした

仕事を終えてから、この日は実家に帰ることに!

そこにいたのは、力のない眼で横になっている我が家の猫の姿。この前に会った時とのあまりの落差にショックは隠しきれません。

結論を言うと、うちの猫は慢性腎不全でした。

腎臓の状態はこれ以上よくなることはないとのこと。このまま何もしなければそう遠くない時期にお別れの時がくるよと病院で言われたそうです。

猫も大切な家族なので、可能な限りは一緒に過ごしたいですね。これ以上は腎不全を悪化させないようにしながら、食べたりトイレに行ったりを通常の状態に戻すことを目標にしました。

うちの猫の闘病生活が始まった

慢性腎不全とわかった時から生活はがらりと変わりました。とにかく日々の中心は御猫様。両親だけでは大変なので、私もたびたび実家に帰ったり週末はそちらで過ごしたりすることになりました。

大きく変わったのは次の3点です。

1、毎日病院に行って点滴のようなものをする。

2、腎臓病用の餌に切り替える。

3、毎日2回ほど薬を飲ませる。

言葉にすると簡単なのですが、実行しようとするとこれが大変なのです。

病院通いも大変です

病院に連れて行くのは父の役目。幸いにして自転車で数分の距離に病院はあるのですが、それでも毎日通うとなると大変そうです。

最初の内は猫もぐったりしていたので病院にも連れていきやすかったのですが、回復するとだんだんと抵抗するように…。椅子の下にもぐりこんだり、こたつの中からでてこなかったりと必死の抵抗をみせます。

病院に行った方が身体は楽になるのにとは思いますが、猫にはそのようなことはわからないので仕方ないですよね。そして、無駄な抵当もむなしく猫は頑張って病院通いをしています。

食欲不振からグルメな猫へ

これまでは市販の餌を食べていたうちの猫。しばらくは何でもいいので食べさせて体力を取り戻してから、病院で飼ってきた腎臓病用のフードに切り替えることになりました。

最初はそもそも食欲がなかったので、餌を食べさせるのに一苦労。これまで与えていたドライフードを手のひらにのせて顔の前まで持っていくのですが、ぷいと横をむいてしまいます

やっとの思いで食べさせることができたのはわずか数粒だけ。これでは体力が心配です。

病院で強制給餌をしてもらうこと一週間。毎日、首のあたりにしてもらう点滴のようなものの効果もあってか食欲は取り戻しました。

いざ、腎臓病用へのフードへ!

切り替えた当初はおいしそうに食べていました。ところが数日すると、味に飽きたのか病院のフードに見向きもしません。やむを得ず今までの餌を与えると待ってましたとばかりに食べ始めます。

そういえばこの子はグルメで、もともと毎日違う味の餌を食べたがる習性がありました。食意地は健在でした。

~薬をなかなか飲まない~

一番大変だったのは錠剤を一日に二回ほど飲ませることでした。

昨年も病院通いをしたのですが、さまざまな手を尽くしてもこちらの思うようには飲んでくれません。(詳細は「【奮闘記】『薬を飲まない猫』と『薬を飲ませたい私』」を参照)

最初は餌すら食べなかったのですから、まして薬など飲むわけはありません。

以前は、顔の周りを撫でながらどさくさに紛れて薬を飲みこませる方法を取っていました。

しかし、体力が衰えている中でそれをするのはかわいそうに感じられます。そこで、餌のお皿に潜り込ませておく作戦を実行しました。

意外なことにこれで数回は飲んでくれました。昨年に薬を飲ませる時はこの方法はまったくダメだったのですが、猫にどのような心境の変化があったのでしょうね。

ただ、成功したように思えたこの方法も通じたのは数日だけ。餌を食べる時に薬が直接に舌に触れるので、味を感じるのかペッと吐き出してしまうのです。

ネットで調べたところ、空のカプセルに薬を詰めて餌と一緒に飲ませるという方がちらほらといたので試してみました。すると、これまでよりも成功率があがりました。一日に一回は薬を飲んでくれるのです。

もちろん、口に入れても吐き出してしまうことはあります。それでも今までの状況に比べるとずいぶんと改善されました。

(※その後、カプセルにいれても口にしなくなったので、最終的には猫の口に直接に薬を入れて飲ませるようになりました。)

現在の猫の状況は?

うちの猫が慢性腎不全とわかったのは昨年の秋でした。

ここまで読んでもらったらおわかりかと思いますが、とりあえず最悪の事態は脱することができました。

一緒にお正月を迎えるのは無理かなと思われた時もありましたが、この記事を書いている時点では猫は元気に走り回っています。

病院のフードも薬も口にしたりしなかったりという状況ですが、食欲もあるしトイレもきちんと行っています。病院に通う回数も週に2回にまで減りました。

かなり痩せてしまったために、撫でると骨のゴツゴツとした感覚がすることが心配なのですが、ここまで改善をしたのですからあまり贅沢はいえませんね。

これからも少しでも長く一緒にいられることを願わずにはいられません。

  • この記事を書いた人

えいえむ(詠山依麦子)

アラフィフ非正規おひとり様/ブログは2006年から(長い休止期間を含む)/

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