最近では、ペットとして猫を飼っている方も増えてきました。あのかわいらしい姿とツンデレな性格は、愛猫家にとってはたまらないですよね。
私の実家では14才になる猫を飼っています。少し前にその猫が体調を崩したのですが、薬を飲ませるのに悪戦苦闘しました。皆さんの中にも、苦労している人はいるかと思います。
そこで、我が家でとった作戦についてまとめてみようかと思います。
(冒頭の写真はうちの猫ではなくフリー画像です)
作戦1、薬をそのまま与える
うちの猫が飲むことになったのは、一日二回の錠剤です。
最初はダメでもともとだと思い、ドライフードの中にそのまま置いてみました。
猫はいつものようにエサを食べようとしたのですが、におい違うからでしょうか。鼻を近づけてクンクンと嗅いだ後、薬の周辺だけきれいに残していきました。
ちなみに、薬を半分のサイズにしても試しましたが結果は同じでした。
作戦2、薬にかつお節をまぶす
次に試したのは、別のエサとともに与えることでした。
うちの猫はかつお節をよく食べます。そこで、薬の表面を少しだけ濡らしてからかつお節をまぶしてみました。そして、普段に与えているかつお節の中にそれとなく紛れ込ませます。
この方法だと、見た目がかなりカモフラージュされています。
そのためでしょうか。最初はご機嫌でかつお節を食べていました。そして、薬にまぶしたものにも口をつけています。
これは成功したかな
しかし、猫の目は節穴ではありません。少し舐めるやいなや、すぐさまその場を去っていきました。
作戦3、しらす団子の中に入れる
うちの猫はシラスもお気に入りです。そこでシラスの中にいれてみました。
シラスを指で軽くつぶした後に、その中に半分に割った薬を入れてお団子を作ります。おにぎりを作るようなイメージですね。
ただ、このしらす団子は作ってみると意外と大きめサイズです。見るからに怪しさが漂っています。
案の定、猫は見向きもしませんでした。
作戦4、メディボールを使う
ここまでは自力で何とかしようと試したのですが、思うようにはいきませんでした。
薬を飲みやすくするような商品って売ってないかな。
そうやって探してみると「メディボール」という商品を見つけました。見た目は粘土を1センチぐらいのボール状に丸めたようなもので、その中に薬を入れるようです。しらす団子と同じ発想の商品ですね。
1センチのサイズは少し大きいように感じたので、メディボールを半分サイズにして薬を包んでみました。そして、ドライフードに紛れ込ませます。
結果は、無事に食べてくれました。
「よかった、よかった。」と思ったのですが、成功したのは3回目まででした。4回目からは食べてくれません。
私が買ったのはささみ味だったのですが、うちの猫は普段はささみを与えたことがありません。後で調べたらいろいろな味が販売されていたので、他のものを買っていたらもしかすると成功したかもしれません。
作戦5、猫の口を開ける
最終的に行ったのは、顔の周りを撫でてあげながらどさくさに紛れて口を開けさせる作戦。そして、薬を放り込みます。なかなかの強行突破ですね。
しかし、これが一番成功率は高かったです。
ただ、すこしばかりコツは入ります。薬をのませようという雰囲気がでてしまうと、猫は警戒をします。口をあけるどころか必死に歯をくいしばってしまうのです。
意地でも口を開けてやらないニャー
また、薬を入れる位置も重要です。手前の方に置いてしまうと、猫はペッと薬を吐き出してしまいます。できるだけ奥の方に薬を置いて、猫の口を少し手で押さえると我が家では成功率が高いです。とは言っても、成功率は3割3分ぐらいですが。
結論、古典的手法が最も安定している
いろいろ試した結果、我が家の猫に関しては「口を開けさせる作戦」が最も効果的でした。おそらく、昔からあった手法だと思われますが、長く続いているだけにそれだけの効果はあります。というよりも、無理やりに口を開けさせるぐらいのことをしなければ薬を飲ませるのは難しいです。
うちではメディボールは最初しか飲みませんでしたが、薬を飲みそうな手ごたえはありました。まぐろ・たら・チーズなど他の味もあったので、味覚があうものがあればうまくいった可能性があります。
今回は処方された薬の半分も飲むことはなかったのですが、幸いにも症状は治まって元気になりました。けれども、うちの猫も高齢です。再び薬のお世話なるとも限らないので、その時はもっとスムーズに飲ませられるようにしておこうと思います。