構ってほしい槐
澪(木内晶子)と敬吾(大沢樹生)が結ばれるのを目撃した槐(高杉瑞穂)。人前ではいつも冷静沈着な槐も、さすがに心を乱されてしまいました。山荘の玄関に居合わせた類子(櫻井淳子)の唇を強引にむさぼっても、一度ざわめいた心の奥底はそう簡単には静まりません。そして一人でお酒をあおると、グラスを握り潰します。
11話にはいろんなシーンが出てきますが、その中で私が気になるのはこのグラスを握り潰すのに関係するあたりです。
グラスで切った手の傷を、槐はハンカチで包んでいるんですよね。類子にケガについて聞かれても、たいしたことないと言って、構ってくれるなという態度をとるばかり。でも、傷に触れてほしくないなら、もっと目立たないように手当するべきですよね。絆創膏を貼るとか。ハンカチで手当した時点で、構ってというアピールに見えて仕方がありません。看護師がケガ人を放っておくわけないのに。
アピールしている自覚症状は、槐にはないと思うんですよ。ただ深層心理が類子を求めているような感じかな。類子が槐の傷を消毒する時に、心の傷は消毒できないわよというセリフがあるんです。けど、槐はむしろ心の傷の方こそ類子に消毒してほしかったのではないかと…。
あの手は誰?
もう一つ気になるのが槐がグラスを握り潰した時の手のアップ。あれって誰の手なんでしょう?どうみても槐の手じゃないんです。指にも手の甲にも、毛がボーボー。類子の顔に触れるシーンとか、フクロウを渡すところを見ても、あんなボーボーじゃないですよね、槐は。どちらかと言うとツルツルの部類に入ります。
手タレの方でもないですよね。それなら、あんなにワイルドな手をしてなさそうですから。
それとも、本来の高杉さんの手がグラスのシーンの時のもので、類子とのシーンでは直前に手のお手入れをしていた可能性も?
そういえば、グルメ系の番組で食べ物のアップの絵を取る時に、スタッフの方がお箸で持ち上げているという話を聞いたことがあります。それを考えると、スタッフの方の手と考えるのが妥当なのかもしれませんね。