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『美しい罠』10話~手ごわい女優~

2007年4月5日

慎重そうで不用心

俺の子を生めば誰でも妻にしてやると宣言した恒大(麿赤児)。それを受けて妻の座を狙うレイさん(剣幸)と加奈子(派谷恵美)。それを阻止すべく敬吾(大沢樹生)を利用しようとする槐(高杉瑞穂)と類子(櫻井淳子)。お互いに小競り合いはあったけど、本格的バトルはこれが初めてなのでは?

先制攻撃を仕掛けたのは槐類コンビ。類子はワインカーブで敬吾を待ち伏せ、加奈子を誘惑するように仕向けます。でもその現場を、レイさんに盗み見られてしまって…。逆に罠を仕掛けられてしまいます。結局、敬吾は加奈子を誘惑するのに失敗。妻の座はまだだけど、ひとまず勝者はレイさんと加奈子のほうかな。

けど、槐と類子って慎重そうで不用心ですよね。レイさんに作戦を知られてしまうだなんて。地下にあって薄暗いから、一見するとワインカーブは密談に最適にみえます。でも、あそこはかなり人の出入りが多いですよ。しかも入り口には鉄格子があるだけ。誰でも簡単に盗み聞きができます。

ワインカーブで密談をするなら、やはり槐が玄関ホールのあたりに待機して、誰も地下に行かせないようにすべきでしたね。ただこのとき槐は、東京の敬吾のマンションにいたので物理的に不可能なのですが。

散々な一日

この日の槐は散々な一日でした。そしてそのすべてが、敬吾のマンションで起こったのです。

・吉野尚美(七咲友梨)が二度と敬吾や自分に近づかないように、彼女を傷つけてでも仕向けなければならない。

・吉野尚美と会っている所を澪に見られ、彼女をたぶらかした挙げ句に泣かせたと誤解される。

どちらも槐にとっては心が痛む出来事だったはず。ゲームに無関係な人に対しては、槐も鬼じゃありません。尚美が泣いて立ち去る時には辛そうでしたね。

澪に誤解されたのは、もっと苦しかったのでは?槐は敬吾の尻拭いをさせられてるだけ。だけど言い訳をすれば槐と敬吾が時々立場を入れかえていたのがバレてしまう。憧れの存在の澪に誤解されたままでいるしかない。なんだか切なすぎます。

極めつけはその夜。

・敬吾と澪が結ばれる場面を目にする。

槐が一番見たくないだろう光景。それが目の前で繰り広げられるとは、運命はなんと残酷なのか。いくら冷静な槐でも、荒れたくなって当然ですよね。

実際に山荘の玄関で強引に類子の唇を奪い、これでもかと荒んだ気持ちをぶつけていました。二人でガラスのフクロウを手にしてから二日。やっぱりあの時に我慢する必要はなかったんじゃ…。

  • この記事を書いた人

えいえむ(詠山依麦子)

アラフィフ非正規おひとり様/ブログは2006年から(長い休止期間を含む)/

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