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『美しい罠』15話~ゲームの終わり~

2007年5月10日

カルパッチョ事件勃発

加奈子(派谷恵美)が妊娠するように、槐(高杉瑞穂)に協力をさせようとしたレイさん(剣幸)。しかし、その思惑は外れてしまいました。だけどレイさんは転んでもただでは起きない女。見くびってもらっては困ります。次なる罠を仕掛けてきました。そしてカルパッチョ事件として名高い、かの騒動が起こったのです。

ご機嫌で夕食のテーブルについた恒大(麿赤児)に出されたのは、マグロのカルパッチョ。マグロ漁で稼いだお金を元に、現在の地位を築いた恒大。マグロに恩を感じて口にしないと決めていた彼は、烈火のごとく怒り狂います。メニューを決めた類子を呼べという恒大。この時のレイさんの手回しは見事ですね。前もって加奈子に、類子を呼びに行かせているんですから。

てっきりカツオのカルパッチョが食卓に並べられてると思った類子。恒大からマグロを口にねじこまれて異変に気づきます。

恒大はマグロはもったいなくて食べられないんですよね。それなのに他人が食べるのは平気なんでしょうか? それにお皿を類子に投げつけてましたよ。そんなことをしたら、せっかくのマグロが無駄になってしまいます。いくら恩があるとはいえ、切身になった以上はおいしく食したほうが、マグロの供養になると思うのですが。

最高のパートナーじゃ嫌なの!

恒大の怒りをしずめるために、頭を下げさせられた類子。それでも恒大の怒りはおさまりません。類子も悔しさと屈辱感がぬぐえず、山荘を飛び出そうとします。類子を最高のパートナーだと思っている槐は、なんとか引きとめようとするのですが…。

この頃すでに類子は、槐を愛してるんですよね。その上、槐は澪(木内晶子)を愛していると思いこんでいます。槐は澪を好きかもしれないけど、別につきあいたいだの結婚したいだのは思ってはいません。澪をそっと眺められたならそれだけでいい。近づきすぎて自分の心の闇を知られたくはない。今までの距離間でいられたらそれで満足。

けど、類子にはわからないですよね。槐はいつも澪を目で追いかけては、切なそうにしてましたから。しかもこの日は、雷に怯えた澪が槐にしがみつき、一つの傘で身を寄せて歩く姿を目撃していますし。大金を手に入れたら、槐が澪を奪おうとしてると誤解しても当然です。

澪には溢れる優しさを与え、自分には理不尽なことにも頭を下げさせ、好きでもない男と結婚しろと言う槐。最高のパートナーよりも、女として自分を見てほしい気持ちが強くなった今、この環境は類子には耐えがたいはず。山荘を飛び出す気持ちもわかりますね。

  • この記事を書いた人

えいえむ(詠山依麦子)

アラフィフ非正規おひとり様/ブログは2006年から(長い休止期間を含む)/

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