前回の記事『美しい罠』13話の感想~徹夜の看病~の続きです。
レイさん、勝負に出る
必死の看病とチェスで恒大(麿赤児)を手なずけ始めた類子(櫻井淳子)。それを知ったレイさん(剣幸)はいよいよ勝負に出ます。加奈子(派谷恵美)に槐(高杉瑞穂)の子どもを生ませて、恒大の子どもと偽る。なかなか大胆な作戦です。
槐は作戦に乗ったふりをして、加奈子と草太(水谷百輔)に体の関係を持たせることに成功。でも、加奈子って相当なドジですよね。一緒にいたのが草太だと、朝になるまで気づかないだなんて。槐は逞しい体つきだけど、草太は華奢。普通は気づくでしょう。それとも、沢木さんって着太りするタイプなのね、なんて思いながら時間が過ぎていったのでしょうか?
これをきっかけにして草太と加奈子はますます接近。後には二人して愛の逃避行までしてしまいます。この頃の草太は野心はあるけど知恵はなく、若いエネルギーを持て余している感じ。類子といる時は無理して背伸びしてるし、沙織(芳賀優里亜)といる時は物わかりが良すぎる。個人的には加奈子といる時が、本来の草太っぽくって好きですね。
間違って草太と結ばれてしまった加奈子。後ろめたさを感じるけれど、そうとは知らぬレイさんは大満足。
順番が逆なんじゃない?
ところで、レイさんの計画には抜かりがあると思うのは私だけでしょうか?
仮に計画通り、槐と加奈子が結ばれて妊娠したとします。そして次は恒大の番ですが、この時点で加奈子とは体の関係はありません。加奈子が迫ったところで、すぐに恒大がその気になるのか。それに恒大は70も近い高齢。加奈子と一夜を過ごしたところで、その気はあっても体がついていかないこともあると思うんですよね。レイさんの計画だと、恒大と何もないまま、加奈子のお腹だけが大きくなるリスクが…。そうなったら計略結婚なんてとてもじゃないけど無理。
やはり最初は恒大から攻めるべき。そして恒大の牙城を陥落した後に、槐と本懐を遂げるのです。槐との逢瀬は数を重ねた方が作戦の成功率は上がりますね。レイさん、槐と恒大の順番が逆ですよ。
って、私は何を言ってるんでしょうね。だけど、実は放送当時からずっとレイさんに言いたかったんですよ。できるだけ言葉は上品にしたつもりですが、不快に感じた方がいたらすみません。
本当は雷におびえて槐に抱きつく澪や、それに嫉妬する類子の話も書きたかったのに…。その話はまた機会があればということで。
〈この記事の続き〉
『美しい罠』15話の感想~ゲームの終わり~