アラフィフ世代の私は更年期の真っただ中です。そのためかこの一年ぐらいに書いた記事を読み返してみると、更年期でしんどいだの体の負担の少ない仕事に変わっただのと体調にまつわる記事の割合が多めでした。
しかし、更年期はそれで私を解放してはくれません。この夏は今までよりもさらに不調な日が増えたのです。
「このままではダメだ。何か対策をしなければ。」
いろいろ調べた結果、私の不調には加味逍遙散が合いそうだと思ったので自己判断で市販のクラシエの加味逍遙散顆粒タイプを試してみました。お試しとしてひと箱(45袋)を飲み終わったので備忘録も兼ねて感じたことをまとめてみようかと思います。
なお、漢方薬は体質によって効果に差があるためあくまでも私個人の体験談であることを理解して続きはお読みください。
悩まされている更年期の症状
更年期の症状は人によって100通りぐらいの出方があると聞いたことがあります。その中で私が感じている症状は次のようなものでした。
ふわふわとしためまいやふらつき、顔や頭の火照りやのぼせ、肩こりと首こり、不安感、イライラ、体が重くてだるい、疲れやすい、光や音の感覚過敏、眠りが浅いなど
この中でも一番つらいと感じるのはめまいやふらつきです。日常生活の中で突然に雲やスポンジの上にいるようになって、ふわふわと地に足がつかない感じで恐怖を感じるんですよね。また、椅子に座っていても船に乗って揺られているような感覚があり、片手で机をつかんだり足を椅子にひっかけて踏ん張ったりしないと後ろにパタンと倒れるのではと心がざわつきます。
また、理解されないという意味で一番しんどかったのは光や音の感覚過敏です。私自身も自分にこの症状が出て調べるまでは知りませんでした。
カーテンを開けたりスマホの画面を見たりするとまぶしく感じることはありませんか? あれがまぶしいのを通り越して目に突き刺さってくるような感じになるのです。そのため、朝カーテンを開けた瞬間に今日はダメな日だというのがわかります。
音についても同様で、体調の悪い日には妙に音が頭に響くようになりました。特に感情の乗った大きな声がしんどいのです。
・外食時のお酒が入ったグループの盛り上がっている大声。
・電車内で近くのグループから急に「えー」「何それ」と声のボリュームがあがって聞こえた瞬間。
相手は何も悪くないのです。それなのに心身にズドーンと響くようになりました。
これは家にいてテレビを観ているときにも起こります。
・食レポで出演者が「おいしーい!」という絶叫。
・ニュースの視聴者提供映像で聞こえる悲鳴やパニック。
・芸人さんのギャグやツッコミでの大声。
・情報番組のコメンテーターがコメントの域を超えて自分の怒りをぶつけている語気の荒さ。
これらも頭に突き刺さってきます。しかし一人の時ならまだしも、誰かといるときに私に合わせてテレビはボリュームを下げてだとか近くにいる人にうるさいので大声をだすなとは言えませんよね。それではただのわがままです。
一般的な更年期の症状ではあまり知られていないので、誰にも言えずに一人でやり過ごすしかないしんどさがありました。
私には加味逍遙散があっているのかもしれない
先ほどあげたような症状が少しでも抑えられたらと思って加味逍遙散を服用しはじめたのですが、即効性はまったく期待していなかったのです。漢方薬は効果が出るまでに時間がかかるといいますよね。
しかし、私は最初の3日でそれなりの効果を実感しました。
服用し始めた初日から頭や体がすっきりとする感覚があったのです。特に横になっているときに感じたのが「頭 → 首 → 背骨」という方向に詰まっていた何かが流れて体が軽くなっていくような気がしました。
それが血なのか、気なのか、はたまた別の何かなのかはわかりません。しかし、これまでにあった頭のあたりの火照ったような熱がこもる感じが抜けていくような感じでした。
また、肩や首に力が入っていて寝ているときにもそれが常に抜けない感覚があったのです。だから、朝起きた瞬間からすでに体が疲れ果てているなんていうことも珍しくありませんでした。
しかし、肩や首の力が抜けるとこういう状態なのかなという感覚がつかめるようになり、それに連れて夢を見ることが減ったので熟睡もできているのかなと感じました。
お腹の具合が落ち着かない
確かな効果をわずか3日で実感したのですが、やはりいいことばかりは起こりません。加味逍遙散を飲んだことによる副作用なのかなと思うこともありました。
それはお腹の違和感です。
初めて漢方薬を飲んだ数十分後にお腹から音が鳴り響きました。
「ギュオーン」「グゴー」
いまだかつて聞いたことのない音です。お腹の中はガスでパンパンに張って苦しくなり、腸の中に存在するあらゆるものがここから出せといいたげに暴れ始めました。
便意と尿意が明らかに増えて、おそらくトイレの回数も普段の1.5倍くらいだったのではないでしょうか。
私は偶然にも仕事が連休になる前夜から加味逍遙散を飲み始めたため、トイレの回数が増えようが音がひどかろうが気にすることなく過ごすことができました。しかし、もしも仕事がある日から飲み始めていたら休まなければいけなかったかもしれません。
私流に服用方法をアレンジ
以上のようなお腹の違和感からどうやら加味逍遙散は私の体質には強すぎるのかなという気がしました。けど、困っている症状を解消するという点では確実に効果を感じただけに服用をやめるのももったいない気がしたんですよ。そもそもまだひと箱ほど飲み切っていない状態ですしね。
だから、もう少し自分に合うように飲み方を工夫することにしました。
購入したクラシエの加味逍遙散顆粒タイプは食前に1日3回ほど服用するタイプでした。しかしネットで調べたところ食後でもそれなりの効果はあるとわかったので、食後に1日2回に変えてみることに。
(※ちなみに今回は「減らす」という方向性だったので自分で判断しましたが、飲み方によっては健康へと影響することもあるので専門家に相談したほうが安心です。私の場合はあくまでも自己責任でのお試しということで……)
それで様子を見てみると、お腹の不調はだんだんと落ち着いていきました。そして、自分にとって効果を感じた部分はきちんとそのまま継続して感じられたので、どうやらこのバランスは私の体に合っていそうです。
この私向けの服用方法でひと箱を飲み切ってみることにしました。
ひと箱を服用し終えての実感
ひと箱を飲み終える頃には、最初の数日で実感できなかった点についても効果を感じるようになりました。特に感じるのは、不安感やイライラがマシになったことです。
とは言っても、完全にそれらがなくなるわけではありません。どちらかというと感情の揺れる時間が短くなってコントロールしやすくなった感覚です。
これまでは不安を一度感じるとその思考が脳内で何度も繰り返されて抜け出せなくなったり、悪い想像が次から次に連鎖して浮かんできて自分で自分を苦しめたりすることがありました。また、イライラした出来事についても、数日後にふっと思い出して再びイライラに火がつくなどということもありました。
しかし、だんだんと不安を感じてもその思考が同じところで回り続けることが減っていき、先日イライラすることがあったなと思い出しても「何に対してイライラしたのかは忘れた」という状況が出始めたのです。
めまいやふらつきも以前よりは収まった気がします。けれども、もともと私は5月~9月頃にめまいやふらつきがでやすいので、もしかしたらこれはめまいになりやすいシーズンが通り過ぎただけかもしれません。
ただ、全体的な傾向で見ると漢方を服用した効果なのかなという実感は得られました。
肩こりでもその原因によって効果が違う気がする
加味逍遙散を飲み始めて真っ先に効果を感じたのは肩こりでした。しかし、ひと箱を飲み終えてから気づいたことがあります。どうやら肩こりの原因によって効果の出方が違う気がするのです。
私はもともと緊張をしやすいタイプ。そこに更年期で不安感やイライラが重なっていました。
そのために明日はいつものルーティンとは違う仕事があるから大丈夫かなと不安になったり、職場の人に嫌な態度を取られてイラっとしたのを我慢したりすると体に力が入ってしまいやすいのです。
そういうメンタルの影響で体にグッと力が入りすぎたことが原因の肩こりには効いている感じがしました。体からうまく力が抜けて力みが抑えられるようです。
その一方で、パソコン作業を長くやったとか重いものを長時間持ったとかの後にやってくる肩こりにはあまり変化を感じませんでした。負荷のかかる動きによって筋肉そのものにダメージがかかったときの肩こりには効かないのかもしれませんね。
更年期のお供ができた
私の更年期の症状の一つひとつは明らかに病院にいかなければいけないほどの体調不良ではないのですが、数年前の自分に比べたら何倍もしんどいという状況でした。
37度の微熱レベルの不調が一つあるだけならば耐えられますが、そのレベルの不調が何層にも重なって積もり積もっているからしんどくてたまらないという感覚です。
このタイプのしんどさというのは理解されにくいんですよね。包帯を巻いているとかたんこぶができたとか見た目でわかる不調ではないから、自分からこのようにしんどいと言わない限りは気づいてもらえません。
話したことによって私の気持ちに寄り添ってくれる方もいるのですが、みんながそういう人ばかりではないですよね。更年期はみんなどこかしんどいのだからと取り合ってもらえなかったり、場合によっては楽をしたいからわがままを言っているように取られたりすることもあってツラいこともありました。
そして自分自身も診断名がつくわけではないのだから、何とかやり過ごして更年期を乗り越えるしかないという思いがあったのです。
けれども加味逍遙散を服用し始めてから、何層にも重なった不調が一つずつに散らばってほぐされていくような気がしました。これは始めたばかりだから一時的に効果が感じられたのか、本当に私にあっていたのかはまだわかりません。
しかし、当面は更年期のしんどさを支えてくれるお供として役に立ってくれそうです。
この漢方には甘草という成分が入っているので長期で使うのには注意が必要なのだとか。そのために体の声をしっかり聴く必要はあるのですが、服用し始めてわずかで効果を感じただけにこの波に乗ってさらに改善が進めばいいなと思います。
以前の職場にいた年上の方には驚くほどアクティブな方もいて、「更年期は何ともなかったのですか?」と聞いたことがありました。すると「あの頃はしんどかったけどそれが今は嘘みたいだわ」と言っていたのが印象的でした。
そのルートに私も乗れる日は来るのでしょうか? まだまだ私の更年期生活は道の途中。いつか穏やかに過ごせることを願って加味逍遙散と当分は付き合っていこうと思います。
