いつの頃からでしょうか、テレビでやたらとグルメ系のコーナーが増えたのは。ある時は情報番組でまたある時はバラエティー番組でと、芸能人が何かを食べてコメントをする企画はとても多いですよね。
20年前に比べると格段に食レポを目にする機会は増えました。しかし、あるフレーズだけは全く聞くことがなくなったなと感じるのです。
最近聞かなくなったフレーズとは
最近聞かなくなった食レポのフレーズとは、「味のハーモニー」です。
昭和の時代を知っている人なら誰しも聞いたことがあるはずです。場合によっては子どもの頃に食レポのまねごとをしていたという人もいるかもしれませんね。
けれども、現在のテレビではまずこのフレーズを聞くことはありません。
最後に聞いた瞬間を思い出してみると…
「味のハーモニー」という言葉を最後に聞いたのはいつだろう?
そんなことを考えていると思いつく場面が二つあります。
武田真治のナレーションにて
純粋に「味のハーモニー」というフレーズを聞いたという観点から言えば、『関西☆美食紀行 グルマンの隠れ家』というグルメ番組が頭に浮かびます。
知る人ぞ知る地元の美味しい店を紹介するというこの番組。その中でナレーションの武田真治さんが言っていたのが最後の記憶です。
この頃はちょうど「味のハーモニー」を聞かなくなったなと思い始めた時期でした。それだけにとても印象に残ったのです。
おそらく2,3年前ぐらい前だったはず。もしくは、再放送でもよく放送されているだけにもっと以前だった可能性もあります。いずれにしても今から数年前にはなりますね。
ただし、これは原稿を読んでいるわけですから武田さんご自身の言葉ではありません。芸能人がこのフレーズを使ったということになるともっと前まで遡ります。
赤井英和の番組にて
芸能人が自身の言葉として「味のハーモニー」を使ったという観点から言えば、赤井英和さんから聞いたのが最後のような気がします。
赤井さんは長い間、関西でバラエティー番組の司会をされていました。その番組の企画で、スタッフが用意したNGワードを使わずに食レポをするというものがあったのです。
いくつかあるNGワードな中の一つが「味のハーモニー」。見事に赤井さんはこのワードに引っかかっていました。
この言葉を聞いた時に久しぶりに聞いたなと思ったのでこのシーンもとても印象に残ってします。赤井さんが関西で番組を持っていたのは10年近く前だったのでずいぶんと昔のことですね。
「味のハーモニー」を聞かなくなった理由
昔は食レポともなるとよく聞いていたこのフレーズ。なぜ、今となっては聞かなくなってしまったのでしょうか。
それは先ほどの赤井さんの番組こそが答えなのではないかと思います。
番組の企画で食レポのNGワードに選ばれるほど手垢のついた言葉となってしまったことこそ、使用されなくなった要因なのでしょう。
現在の食レポでは「〇〇と××がマッチして」とか「〇〇と××が合わさって」などの表現を聞く機会が増えました。表現こそちがうものの「味のハーモニー」と言いたいことは近いですよね。
直接的なフレーズこそ聞かなくなりましたが、「味のハーモニー」は時代に沿って形を変えつつ生き残っていくのかもしれませんね。