それはまだ小学生の頃のこと。
学校の帰り道に友達とテレビで流行っている曲を歌っていたら、大人たちから怒鳴られることがありました。
「そんな歌、大声で歌ったらあかん!」
それは近所のおばちゃんであることもあれば、通りすがりのおじいちゃんであることもありました。
ご機嫌で歌っているのに何なんだ。あの人うっとうしいなぁ。
友達とぶつくさと文句と言うこともしばしば。
けれども、中高生ぐらいになった時にあの時に止められた意味がわかるようになりました。そして、数年前のことを思い出して恥ずかしさで顔が赤くなるような思いがしたのです。
どのような曲か皆さんは想像がつきますか?
おニャン子クラブの曲
一番怒られた記憶があるのがおニャン子クラブの歌。中でも「セーラー服を脱がさないで」ではよく怒られました。
このブログを見てくださる方は40、50代ぐらいの方が多いようですのでどのような歌詞か知っていますよね。
なお、歌詞を載せると権利関係で問題になる可能性がありますので知らないという方はお手数ですが検索をしてみてください。
なかなか大人な歌詞ですよね。
もちろん、よほどおませな小学生でもない限り歌詞の意味はわかりません。単純に流行っている歌をみんなで歌っていたら、結果としてそこら中の大人をびっくりさせてしまっていたのです。
流行っているだけにあちこちで歌おうとしてしまい、時には学校をも大慌てをさせてしまうことも。
当時、私が通っていた小学校では12月にはクリスマス会、3月にはお別れ会などをクラスで行っていました。その時には、班ごとに分かれて紙芝居・劇・合唱・などを披露するのです。
私たちの班では「セーラー服を脱がさないで」を振り付きで歌おうと大盛り上がり。しかし、先生に全力で止められたのはいうまでもありません。
バービーボーイズの歌
おニャン子以外で怒られた思い出があるのはバービーボーイズの歌です。
皆さん、『瞳を閉じておいでよ』って知っています?
ボーカルのKONTAさんと杏子さんの男女ツインボーカルで歌う姿がかっこよかったですよね。
この曲を私たちは二チームに分かれて掛け合いで歌って遊んでいたのです。
そうするとどうなるのか。
全力で怒られます。まあ、当然ですよね。
知らないということは時には罪で思いがけずに世間をざわつかせてしまうのです。
あの時の大人たちに感謝しかない
自分で言うのもなんですが私や友達は素直なタイプで、怒られればそれ以上は無理を通して歌おうという感じではありませんでした。
だから傷は比較的浅く済んだはずです、たぶん。
もしあの時に怒られていなかったらどうなっていたのでしょう。
友達といろんな場所でリピートして歌い上げ、あそこの家のお子さんはセクシーな歌ばかり歌っていて将来どうなるのか心配だわと噂をされていたかもしれません。
危ない所で汚名を避けられて本当に良かったです。あの時のご近所さんや通りすがりの方たちには感謝してもしきれません。
今の子どもたちも大人な歌を歌うのだろうか
その昔「ちびまる子ちゃん」を見ていた時に、山口百恵の歌を歌って怒られるという場面をみたことがあります。おそらく、就職氷河期世代より上の人たちは歌って怒られる経験はしているとみてよさそうです。
ところで、今の子どもたちもこのような経験をしているのでしょうか。
私が独身ということもあってか、しばらく子供が歌っている姿を見かけたことがありません。見かけたときも子供向けの番組でかかっているような微笑ましいものを歌っていた印象があります。
そもそも現代のテレビで「セーラー服を脱がさないで」が毎日のように流れると、視聴者からのクレームがくる可能性がありますよね。大人な歌詞の歌を子どもたちが知る機会自体がなさそうです。
歌は世につれ世は歌につれ。「そんな歌を歌っちゃいけません」と怒られたとしても、その意味は時代とともに変わっているのでしょうね。