大阪ではオレオレ詐欺の被害は少ないのに、還付金詐欺の被害は多いと話題になったのは数年前の話。その頃は、「大阪に住んでるけど、そんな電話がかかってきたなんて聞いたことないなぁ」と他人事のように聞いていました。
しかし、ついに来たのです。実家にも還付金詐欺の電話が!
還付金詐欺の電話
その電話は、ある平日の18時過ぎにかかってきました。
市役所の保険××課の〇〇と申します。まだ受け取っていない還付金があるようなので電話をしたのですが…
母によれば、以下のような内容な電話だったそうです。
還付金を受け取るための手続きの書類を郵送したが、いまだに返信がないので数年前の還付金を渡せない。
手続きができるのは今月末まで。
手続きの書類は青色の封筒で送っているので確認をしてほしい。
その後も相手は話を続けていたようですが、母は「封筒が届いているか見ておきます。」とだけ言って電話を切ったのだとか。
不審だけど信憑性もある
この出来事の直後に、実家の母から「こんな変な電話がかかってきた」との連絡がありました。
その時に、不審だなと思う点と信憑性が感じられる点が半々でした。
不審な点について
不審な点
市役所から18時過ぎに電話がかかってくるのか?
母が還付金の手続きをしないなどあるわけがない
数年前の還付金を、なぜ今になって?
最近では、夜になっても窓口が開いている市役所等も増えてきているようですが、基本的には17時には閉まりますよね。それなのに、18時過ぎなどという時間に市役所から電話があるのでしょうか。
しかも、この還付金というのは、数年前のものだというのです。数年前の還付金なら、これまでに何回か市役所から連絡があっても不思議ではありません。
信憑性がある点について
一方で、この電話は絶対に還付金詐欺だとも言い切れません。
信憑性がある点
青色の封筒で今年分の還付金の連絡がきていたこと。
以前に市役所から電話がかかってきたこと。
市役所の××課の人間だとのことだったので、地元の市町村のHPを調べてみました。間違いなくこの部署は存在しているようです。
青色の封筒で郵送したとのことなので、保存していた市役所からの書類を両親に調べなおしてもらいました。そうすると、今年分の還付金の連絡が「青色の封筒」で届いていたのです。
数年前にも還付金があったのだとすれば、同じ「青色の封筒」で届いていた可能性が高いよね。
市役所からのお知らせは、基本的には書面で郵送されてきます。しかし、随分前に市役所にメールで問い合わせをした時に、17時を数分だけ過ぎてから電話がありました。急ぎの要件ならば、18時に電話がかかってくる可能性もありそうです。
救世主はインターネット
最終的に、この電話が還付金詐欺だと判明したのはインターネットで調べたからです。
「還付金詐欺のような電話 手口」で検索をすると、実家にかかってきたような電話の例が大量に溢れています。
どうやら典型的な還付金詐欺の電話のパターンだったようです。
念のために、市役所にもこのようなことがあったのですがとの連絡をしてみました。そうしたら、還付金の申請をするようにと電話で催促するようなことはありませんとのことでした。
これまで還付金詐欺などとは無縁だと思っていたのですが、まさか自分の身近にふりかかってくるとは思いませんでした。気が付けば私の両親も70代。これからは用心する必要がありそうです。