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「私、医者ですけど」

2007年12月20日

念のために言っておきますが、私は医者ではありません。

それでは何故このタイトルなのか?

先日見たあるTV番組の中で、雑誌の記事を取り上げてトークをするコーナーがあったんです。その記事が、一度言ってみたい言葉ランキング。その一位に輝いたのが、「私、医者ですけど」という言葉だったんです。

新幹線や飛行機で具合が悪くなった乗客がいた時に、乗務員さんが「お医者様はいらっしゃいませんか?」と探して歩く場面。ドラマなどで、誰しも一度や二度は見かけたことがありますよね。もし実生活でそんな場面に出くわした時に、颯爽と名乗り出てみたい。人間が持っているヒーロー願望をくすぐる言葉として、「私、医者ですけど」は支持を集めたようです。

ところで、世の中にいるお医者さんたちは、実際にこの言葉を使うような場面に出くわしたことがあるんでしょうか。ドラマのようなシチュエーションに出くわすことは、確率としてはかなり低いとは思います。でも、ゼロとは言いきれないですよね。

そして、もしその場に居合わせた医者が耳鼻科医や歯科医だったらどうなるんでしょう? 緊急で誰かの具合が悪くなった時に、原因が歯が痛いだの鼻水が止まらないだのという可能性は低いですよね。自分の出番ではないということで成り行きをそっと見守るのか。それとも、やはり名乗り出る義務などがあるのでしょうか。

「私、医者ですけど」

この言葉を考えると、次々にいろんな疑問が出てきます。私にとっては言ってみたい言葉というより、言っている現場を見てみたい言葉です。

  • この記事を書いた人

えいえむ(詠山依麦子)

アラフィフ非正規おひとり様/ブログは2006年から(長い休止期間を含む)/

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