自分では無自覚にしていたことを、他人から指摘されて驚いたことはありませんか?
私は以前、「歩いている時に妙に鼻息が荒い時があるよ」と友人に言われてビックリしたことがあります。自分ではそんなことは思っていなかっただけにショックでした。
けれども、周囲の人から「あの人は鼻息が……」などと思われていたら嫌ですよね。
過去の自分を振り返ってみると、鼻息が荒くなっている原因はこれではと思うものがいくつかありました。
鼻息が荒くなる原因を考えてみた
私が考えた原因は次の3つです。
鼻炎などの症状からくる可能性
私は子どもの頃から鼻炎がひどい体質でした。鼻水が前にも後ろにも流れてくるし、鼻が詰まってしまうことも珍しくありません。
どちらの症状であったとしても呼吸が苦しくなるという点では共通していますね。
歩いている時は、いわば軽い運動をしているようなもの。鼻炎がひどいと息苦しさを感じることがあります。
その息苦しさの中で酸素を取り込もうと体が頑張ってくれている時、自分でも気づかぬうちに呼吸が荒くなっていたのかもしれません。
運動不足からくる可能性
私はあまり運動が好きではありません。仕事や用事がなければ、できるだけ家でまったりとしていたいタイプ。
もっとはっきり言うと運動不足なのです。そうすると、いつもよりも激しい動きが身に応えるんですよね。
いつもの時間の通勤電車に乗り遅れそうだから早歩きをしよう。
観光地のお寺に行くためにはこの長い石段を登らなければ。
この程度の運動でも息が上がってハアハアとなってしまうこともあります。そういう時は気が付けば口呼吸になりがち。それが恥ずかしくて我慢しようとすると、結果として呼吸音が荒くなるという悪循環になっていたのだと思います。
姿勢からくる可能性
冬場は寒くて身を縮めて歩いていることがありませんか? 両肩は上にあがり、地面を見ながら歩いているのではと思うほど顔が下を向いてしまうようなことが。
友人から指摘を受けた時がまさにこれ! 真冬でマフラーや手袋が欠かせない時期でした。
実際に試してみるとわかるのですが、この姿勢で歩くと鼻息が荒くなりやすいのです。しかも、その時の鼻息は「フガフガ」レベルのなかなかに勇ましい音が鳴ります。
私はもともとストレートネックや巻肩など姿勢に問題を抱えているタイプ。その影響もあるのかもしれませんが、いずれにしても顔が下を向くのは呼吸するのに良くないと言えそうです。
鼻息が荒くならないためには?
以上のように、鼻息が荒くなる原因として私が考えたことが3つありました。
「鼻炎」
「運動不足」
「姿勢」
その中でも、どこを改善すれば鼻息が抑えられるのでしょうか。
鼻息の荒さに悩む一般人の経験則から答えると、それは「姿勢」です。前を向くことがポイントでした。
「鼻炎」は口呼吸になりがちだし、「運動不足」は呼吸が乱れがちです。でも、それが鼻から出る音とはそこまで連動しません。
嘘だと思うのなら、皆さんも次の2つの姿勢で実際に歩いてみてほしいのです。
・地面を見るレベルで顔を下に向けて歩く。
・顔を前に向けたまま正面を見据えて歩く。
鼻で大きく呼吸をしながらこれを交互に試してみてください。下を向いた時の「フンフン」という音が、顔を前に向けた途端になくなる(もしくは小さくなる)ことに気づいてもらえるかと思います。
「鼻炎」と「運動不足」状態のままの私が試しても効果があったのですから、鼻息の音対策については「姿勢」の改善が有効だといえるでしょう。
もちろん、「鼻炎」や「運動不足」を改善することは呼吸や健康にとってはいいことです。ですから、それをすることは決して無駄ではありません。
鼻息が荒い可能性がある人は前を向いて歩こう
ちなみに、皆さんは鼻息が荒い人ですか? 自分は違うと思っていても実は音が激しめタイプの人かもしれませんよ。かつての私と同じように。
いくつかチェック項目をあげてみました。
鼻息の荒さ度チエック
・道を普通に歩いていただけなのに、前を歩く知らない人が急に振り向いて自分の顔を見た。
・体調が悪いわけではないのに、一緒に歩いていた知人から「風邪ですか?(花粉症ですか)」と聞かれた。
・歩きながら電話をしていたら、スマホの向こう側から「今、急いでいる?(さっきまで走っていた?)」と聞かれた
あなたはいくつ当てはまりましたか? 自分はごくごく普通にしていただけなのに複数当てはまる項目がある人は、鼻息が荒い可能性がかなりあると思われます。
けれども、大丈夫! 先にも述べたように前を向いて歩くと鼻からの呼吸音は気にならなくなります。少なくとも私はそうでした。
自分はモデルでランウェイを歩いているのだ。そのぐらいの気持ちで堂々と前を向いて歩いていれば何の問題もありません。鼻息が気になるという方は一度試してみてくださいね。
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