数年前に積立NISAとiDeCoを始めたことをきっかけとして、現在は個別株にも少しばかり購入しています。
しかし、すべてがうまくいくとは限りません。中には、買値よりも大幅に下がっている株もありまして……。
今日はこれからも長く塩漬け株となるであろう「ロングライフホールディングス」についてのお話です。
私を苦しめる「ロングライフホールディングス」【4355】
「ロングライフホールディングス」とは、有料老人ホームの経営等の介護福祉サービスを提供する企業です。
こちらの株の現在の状況は以下の通り。
ロングライフH
私の買値 100株 263円
現在の価格 100株 160円
(※現在の価格は2023.2.17のものです。)
なかなかの下げ方で、もうすぐ半額になりそうな勢いです。
ちなみに私の保有は300株ほど。金額にすると約3万円の含み損ですね。
3万円と聞くと大した含み損ではないと思うかもしれません。しかし、私がこの株で一番痛みを感じるのは「自分のルールを破った結果として含み損を作った」という点なのです。
個物株を買う時のマイルール
投資をしていると言っても、まだまだ私は初心者の域を出ません。企業について詳しく分析をする力もなければ、財務諸表を見ても何が何やらさっぱりという状態なのです。
その状態で見境なく個別株を買うのは危険なので、以下のような手順を経て買う株を決めるというマイルールを作っていました。
1、自分が応援した企業をいくつかピックアップする。
2、東証プライム(東証一部)でないところは削除する。
3、買いたい金額と折り合わないところは削除する。
4、「企業名+分析」「企業名+ブログ」などで検索する。
5、記事を読んで、買っても後悔しないと思えたら購入する。
自分の力が及ばない分、他人様が分析した記事を頼りにして購入するかどうかの判断材料としていたのです。
それでは何故、この株ではマイルールを破ってしまったのでしょうか?
「ロングライフホールディングス」【4355】を買うきっかけ
高級老人ホームへの憧れ
私の両親はすでに後期高齢者。いつ必要になるともわからないので、時間がある時に介護サービスや老人ホームについて検索することがあります。
ある日のこと、検索するだけならタダだからと高級老人ホームを調べていたのです。どうやっても手が届かないなと思いながら見ている時に、ふと閃いたのです。
株主優待で割引券などがあれば庶民でも入居できるのでは?
さまざまな老人ホームの運営会社を調べている時に、ロングライフホールディングスに行き当たりました。
株主優待
自社グループの有料老人ホームなどで使える優待割引券(100,000円相当)
今にして思えば、この程度の金額の優待券を貰えたところで焼け石に水にしかなりません。そもそも、我が家の近くにはこちらの系列のホームがないのでどう転がっても縁がないのです。
それでもその時は「これだ!」と思ってしまったのです。
調べた結果、「東証一部ではない」とわかっていたのですがマイルールに背いてしまいました。
オリジナリティーを出したい時期だった
それ以外に心当たりがあるとすれば、ちょうど個別株を買うことに慣れてきたということがあげられるのではないでしょうか。
「応援したい企業の株を買う」ということを前提としていたため、私がこれまで買った株は誰しもが知る有名企業のものばかりでした。
けれども、少しオリジナリティーを出したいという欲が出てきたのです。
これから成長をしていく伸びしろのある企業にいち早く目をつけて投資してみたい
企業分析もろくにできないのにこのようなことを思ってしまったのです。
団塊の世代も現在70代。これからこの世代が介護・福祉サービスを必要とするのだから買って損はないだろう。そのような思惑もあり購入に至りました。
塩漬け生活は続く
購入当初こそ思惑通りにロングライフホールディングスの株価は上がり続けましたが、現在は悲しい結果となっています。
これまでに何度か損切りを考えたことはありました。
含み損はあくまで数字上だけでのマイナスですが、損切りともなると実際に損失を確定させるという痛みを伴います。思ったよりもハードルが高く、結局は損切りすることはできませんでした。
もしかしたら私は損切りができないタイプの人間なのかもしれません。
慣れてきた頃が一番危ないとはよく言ったもので、まさにそれを実際に体験してしまいました。二度と調子に乗らないための戒めとして塩漬け株と当分はつきあっていこうかと思います。