皆さんはクレジットカードを利用していますか? キャッシュレス決済が増えてきた現代では、以前に比べるとカードに抵抗のない人が増えてきましたよね。
不正利用の恐怖心からなかなか踏ん切りがつかなかった私も、クレカ利用から数年が過ぎました。けれども、慣れてきたころが恐ろしいとはまさにこのこと。危うくクレジットカードが不正利用されそうになったのです。
その時に起こった出来事を時系列に書いていきますが、個人情報に関わる部分があるので念のためにカード会社名は伏せています。この続きはそれを踏まえた上でご覧ください。
カード会社から不正利用のメールが来た
それはある日、突然に起こりました。
あなたのクレジットカードが不正利用された可能性があります。以下の弊社の電話番号まで連絡してください。
このような内容のメールがスマホに届いたのです。
皆さんはこのメールが来た時にすぐさま信用できますか?
私には信じられませんでした。最近は通販やカード会社を装って個人情報を引き出そうとする詐欺メールも存在しますよね。その種類のものではないかと疑ったのです。
でも、このようなメールがくると不安にはなりますよね。明細の確認だけはしておかなければと思いました。
カードの利用明細を確認してみる
私は毎月スマホのアプリからカードの利用明細を確認しています。これまでは一度たりとも不審な記録はなかったので、何かあったとすれば最新月に違いありません。
最新月の利用明細は特に問題なし。
それでも不安ではあるので、過去1年分に渡って記録を見返してみました。やはり不審な点はありませんでした。
やっぱり詐欺メールだったのだ!
そう安心していた時に新たなメールがやってきたのです。
私のIDを使ってログインをされていた
新しいメールは利用カードの系列会社からでした。私のIDを使って、普段とは違う環境からのログインがあったというのです。
ログインの時間帯はメールが届いたその瞬間とのこと。その時にスマホは触っていたものの、カード会社にも系列会社にもログインはしていません。というよりも、私のスマホからのログインならばそもそもそのようなメールは来ないですよね。
何か良くないことがおこっているのだとだんだんと実感が湧いてきます。けれども、何をすればよいのかはわかりません。なすすべなく時間だけが過ぎていきました。
カード会社から電話がきた
それから間もなくして電話がかかってきました。知らない番号からの着信だったので出なかったのですが、留守番電話にカード会社からだとのメッセージが!
しかし、この段階では二つの可能性が考えられました。本物のカード会社からのコンタクトと、カード会社を装った偽物のコンタクトです。
そうだ! 電話番号を調べてみるとわかるはずだ!
電話番号を検索すると、間違いなく私が利用しているカード会社でした。これは連絡して詳細を確認した方がよさそうです。
カード会社に電話をかける
カード会社に電話をかけると、本人確認のための質を何個かされました。間違いなく契約者本人であることが伝わったようで、カード番号等に関しては向こうから「何番ですね」と言ってくれました。
不正利用の疑いで電話をかけている時に、自分からクレジットカードの番号を言うのは怖くありませんか? そういう面で向こうから言ってくれるのは安心感がありますね。
その後、当月の利用履歴の確認をしました。
「何月何日に〇〇屋で何円のご利用に心当たりがありますか?」
そのような感じで1点ずつ確認をしていきます。すると、前日にまったく心当たりのない商品を私が買ったことになっていました。
カード会社の人によれば、いつもと利用状況が違うことからその注文ははじかれてカードは一時停止の状態になっていたそうです。だから、私が利用履歴を確認した時には異常がなかったのですね。
とはいえ、とても恐ろしい事態になっていたのには違いありません。今までのカードは利用停止をして新しいものに作り変えることになりました。
新しいカードを作成する
新しいカードへの作成方法は電話でも説明されたのですが、メールでも改めて連絡がきたのでわかりやすかったです。手続き自体も難しくはなかったのですが、しなければいけないことがあって少し面倒ではありました。
・IDとパスワードを変更。
・カードの作り直しを申請。
・クレカ払いのカード番号を変更。
言葉にするととても簡単そうですよね。でも、特に新しいクレジットカードが届いてからの後処理が面倒でした。
前のカードの時点で購入済のものはデータが自動引き継ぎされていたので、こちらで何もしなくてもきちんと引き落としがされるのです。問題は今後についての諸々の手続きです。
毎月クレジットカードから引き落としされるものがあるのですが、それらの登録カードの変更を一つずつして回らなければなりません。作業自体は簡単でもそれなりの手間暇はかかりました。
不正利用は他人ごとではなかった
今回は幸いにしてクレジットカードの不正利用を免れることができました。けれども、かなり危ない状態ではあったようです。
カード会社の鉄壁のディフェンスがなければどうなっていたのでしょうか。考えただけで恐ろしくなりますね。
今回のことで感じたのは、「いつ」「どこで」「何を購入したのか」を自分で把握しておくことの大切さです。そこがはっきりとしていなければ、カード会社から連絡がきたところで本当に不正利用されたのかがわからなかったと思うからです。
カードの不正利用は他人ごとではありませんでした。この記事を読んでくださった皆さんも私と同じようなことにならないようにお気をつけください。