何事においても初心者には失敗がつきものですよね。
ブログの場合もそれは同じ。もちろん、私にもありました。身バレしかねない写真を何度もブログに載せてしまったのです。
このブログの前身を始めたのは2006年。その頃はインターネットの怖さなど何もわかっていませんでした。
気づいた後にどれだけ焦ったことか。その中でも特に焦ったのは次の3つの失敗です。
失敗1~飼い猫の写真にて~
当時、実家で猫を飼っていたのです。チョコ(仮名)という女の子。その子があまりにも可愛くて、実家に帰るたびにブログに写真を載せていました。
これらの中に身バレにつながるものがあると気づいたのは、スマホの時代になってからのこと。ガラケー時代よりも大きな画面で、写真を拡大することができるようになってようやく気づいたのです。
近所の住所が写り込んでいる……
その頃はまだ、飼い猫も家の外を自由に歩き回る時代。チョコも空き地で猫の集会に参加したり道端で寝転んでいたりしたんですよね。その姿を撮ったので背景がかなり悲惨な状態だったのです
ある時は電信柱に住所が!
またある時には町内会の掲示板が!
実家の住所がわかるものこそないものの、近所の人や特定しようという意思のある人ならすぐにわかる状態でした。
日常生活では、家の近所のどこに住所が書いてあるのかなんて意識しないですよね。だから、身バレにつながるものが身近にこんなに溢れているのだと驚きました。
失敗2~近所の風景にて~
このブログを始めた頃は、今よりももっと日記ブログに近いスタイルでした。そうすると、地元の話題も多くなりがちですよね。
桜が咲いた。お祭りがあった。川に大きな魚がいた。珍しい鳥がいた。
そのような何気ない日常の一コマを写真と一緒に載せていたのです。けれども、これも身バレにつながる危険な行為でした。
桜の写真には、お店の立て看板が写り込んでいました。しかも、電話番号付きで。店名と電話番号がわかれば場所の特定など簡単ですよね。
お祭りの写真では、提灯にお祭りの名前が書いてありました。お祭り名には地名が含まれているので、住んでいる地域が特定される可能性大。全国的に夏祭りの時期だったので大丈夫だと思っていたのにまさかの事態です。
魚と鳥も同様に、橋の名前だの看板だのが写り込みが!
もちろん、写真を載せる前にチェックはしてるんですよ。でも日常で、写真からその場所を特定しようなどと考えることはないですよね。だから、うっかりミスが起こってしまうのです。
失敗3~神社の案内板にて~
先ほどの二つは場所の身バレの話でしたが、残る一つは私自身の話です。
ある時、日帰り旅行で神社やお寺を回ったんですね。旅先の観光地ということで、写真を載せても身バレの心配はありません。
パシャリ。パシャリ。
たくさん写真を載せた記事を完成させました。
ところが、記事をアップした数時間後。交流のあったブロガーさんからコメントがあったのです。
「案内板のガラス、大丈夫ですか?」
最初は何のことかわからなかったのです。けれどもよく見ると、とある写真の案内板のガラスに私らしき人影がありました。
他にも人が写り込んではいるのですが、携帯で写真を撮っているのは一人だけ。これではバレバレですよね。
携帯に隠れて顔こそわからないものの、服装とかシルエットとかは紛れもない私。大慌てでその写真は削除しました。
どうして身バレにつながる写真を見落としてしまったのか
これだけ危険な写真を載せていながら、幸いにも身バレはせずに済みました。もしくは、気づかれていたとしても面と向かって指摘されることがなかっただけかもしれません。
ただ、いずれにしても私の日常生活に大きな痛手はなし。奇跡のような出来事です。
ブログの文章を書く時には、一字一句に細心の注意を払いながら自分で入力します。でも、写真はそうではありません。たとえ自分が撮影した一枚でも、その背景、今回の場合なら電信柱だの看板だの橋だの案内板だのは自分が作ったものではありません。
そこに何が書かれているのか、それが画面にどのように映るのかをすべて把握するのは難しいもの。だから、身バレにつながる見落としが起こってしまうのではないでしょうか。
ブログ写真にはメリットもある
ブログを始めた頃、写真で数々の失敗をした私。そのためでしょうか、写真を載せるのがすっかり怖くなってしまいました。
だから、初心者時代に載せた写真は数年後にすべて削除しました。このブログに自分で撮影した写真が少ないのはその影響です。
でも、ブログにオリジナルの写真があることにはメリットもありますよね。
・記事に書いていることのイメージが伝わりやすい。
・自分で体験したことだという記事への説得力が生まれる。
・そのブログだけでしか見ることができない写真という特別感がある。
一瞬考えただけでもこれだけ思い浮かびました。
決して、ブログに写真を載せるのがいけないのではないのですよね。身バレをしたくないのに、何が身バレにつながるのかをわかっていないのがダメなだけで。
過去記事の点検は大切
ちなみに、私が載せてしまった身バレしかねない写真はどれぐらいの間ブログの世界に漂っていたのでしょうか。最長のものだと5年以上はそのまま放置していました。
今から考えると危機感のなさに愕然とします。なんと恐ろしい状態だったことか。
記事を定期的に読み返すことは、ブログを始めた頃からしていました。でも、写真はほとんどノーチェック。
けれども、写真こそチェックをすべきだったんですよね。写真は現実を正直に映しだしますから。それ以降、記事だけではなく写真も定期的に見直すようになりました。
気をつけていても、実際に怖い目にあわないと危機感を持ちにくいこともあります。ブログをしている方、もしくは始めようと思っている方は写真も定期的に見返すよう注意してくださいね。